造影CTの疑問に答えます!
X線CTで使う造影剤って、どんな流れで、どういうふうに撮影してるのか説明しますね。
造影CTを受ける場合に知っておきたいことの補足です
腹部造影CTを受けるとき
ここでは、体に注射される造影剤の流れ方について説明します
造影CTでの造影剤の流れはこうだ!
造影CTをするときは、手(肘の付近)の静脈に針を刺して造影剤を注入します。
自動注入器という機械で2~3ml/秒の速度で、100ccを注射します。
全量が30秒から50秒くらいで体内に注射されます。
造影剤の流れは
手の静脈 → 上大静脈 → 右心房 → 右心室 → 肺動脈 → 肺静脈 → 左心房 → 左心室 → 胸部大動脈 → 腹部大動脈 → 下肢動脈
・造影剤の注入速度
・造影剤の量
・患者さんの心機能
・患者さんの動脈硬化の度合い
など、患者さんごとに違います。
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胸部や上腹部(肝臓・胆のう・膵臓)ではあまり撮影タイミングは変えなくていいのですが、下肢動脈の造影CTの場合には、撮影のタイミングは重要になります。
造影剤注入開始後に胸部であれば20秒から25秒ぐらいから
腹部であれば35秒くらいから撮影を開始します。
診断目的によっては、最初の撮影後に少しの時間をおいて、2回目、3回目と撮影をします。
例えば、肝臓に腫瘍がある場合に、造影剤による腫瘍の濃染の時間差をみることによって、癌なのか否かの診断が可能となる場合があります。
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